自動車部品は素材も製造工程も多種多様となる上に、加工や防錆、熱処理といった工程で必要な油を使うなど、多岐にわたる工程の前後で、それぞれの目的に合わせた精密部品洗浄機が必要となります。
ある工程で十分な洗浄を行わないと、その後の工程で品質ダウンやトラブルにもなりかねないので、精密部品洗浄機の選定は提案力のあるメーカーに相談しましょう。
これから精密部品洗浄機の入れ替えや新規購入を検討する際は、洗浄する部品や部品サイズが対応しているかどうか、「自動車部品」に対応できる特徴を持っているか、この2つを軸に選ぶことをおすすめします。
下記ページでは精密部品洗浄機の需要が比較的高い 「自動車部品」に適した精密部品洗浄機を紹介しています。導入を検討している方は下記のボタンから特集ページにお進みください。
洗浄機で除去すべき主な対象物は以下の通りです。
自動車部品工場でも基板や電子回路などを製造する施設ではクリーンルームを完備していますが、そうではない製造現場も多く、その空間の大気中にはある程度のパーティクル=塵が漂っているもの。
エンジンを構成するパーツなどはパーティクルがトラブル要因となる可能性もあるため、高い洗浄力が求められます。
自動車部品は鉄鋼素材を多数使っていますし、アルミなどの軽金属も含めて、さまざまな金属加工によって部品が生成されるもの。その工程では旋盤による切削などにより、多くの切粉が付着してしまいます。
金属の機械加工の後には洗浄をすることが、自動車部品の製造工程におけるスタンダードといってもいいでしょう。
自動車部品工場の作業スタッフが装置のモニタリングや手作業などに関わる場合、人間のアカやフケも除去対象となる有機物に含まれます。
自動車部品は金属だけでなく、プラスチックやゴムなどを素材自体が有機物のものも少なくありません。
これらを起因とする付着物も除去する必要があります。
自動車部品の加工時に用いる加工油を脱脂するのも洗浄工程の作業のひとつ。加工油の中には水溶性のものもあり、洗浄液の腐敗要因になる可能性もあるので注意が必要です。
また、自動車部品ではシャフトやギアなどの強度を高めるために熱処理を施しますが、その際に使用される熱処理油も除去対象です。
自動車部品は多種多様ですが、洗浄という意味で全般的にいえるのは、前工程の付着物をきちんと除去しないと、後工程の精度・品質に影響を及ぼすという点。
金属加工部品を例にとると、前工程の切削やプレスといった加工時には油を使いますし、切粉も付着するもの。それらを除去しないと、後工程の塗装やメッキ処理などの品質が落ちてしまうため、高い洗浄力が要求されるわけです。
タンクは1槽で、ワークの洗浄と水切りの両方を同一スペース内で行うのがバッチ式洗浄機。
洗浄はスプレー洗浄、水切りはエアブローを使います。高い洗浄力が必要な工程というよりは、中間工程でざっと切粉を落として次の切削加工に移るといったニーズで利用されるケースが一般的です。
1台の洗浄機で複数の洗浄・乾燥工程をワンストップ対応できるのがラインバッチ式洗浄機。
スプレー洗浄、超音波洗浄、真空乾燥などを組み合わせることで、高い洗浄力を実現します。ワークはカゴに入れて自動で洗浄工程を進めるもので、作業スタッフの手作業となる機種はハンドバッチ式洗浄機と呼ばれています。
株式会社ヒメジ理化イノテック
(旧:新サン電子株式会社)の精密部品洗浄機
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1台で複数の洗浄工程に対応できる点はラインバッチ式と同様ですが、インデックス式洗浄機はワークの1個流しが基本。自動車部品ではギアやプーリーなど高い洗浄品質が求められるケースで導入されます。
装置内部は各工程が仕切られていて、ワークは直線移動するのではなく、テーブル上で旋回させる仕組みになっています。
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使用する洗浄剤 |
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