顕微鏡などの光学機器向けの洗浄機

顕微鏡などの光学機器は目覚しい進歩を遂げています。その製造工程には、より高品質の精密洗浄が必要になってきています。ここでは、顕微鏡などの光学機器向けの洗浄機について解説しています。

部品洗浄の製造工程で求められる精密部品洗浄機とは？

洗浄はレンズへのダメージやキズに注意

光学レンズの洗浄はレンズへのダメージ、キズや汚れの残留がないよう注意しなければなりません。汚れ除去の際、レンズにダメージのない洗浄剤の選択するのはもちろん、温度や時間についても考慮する必要があります。

目に見えない汚れがのこると密着不良やムラが発生する原因に

光学レンズや眼鏡レンズは傷つき防止のために表面にハードコーティングを施します。コーティング時に表面に異物や汚れが残っているとコーティング不良の原因となり、ハードコート前工程では精密な洗浄が要求されます。

光学機器における部品洗浄の製造工程で除去すべき対象物とは？

洗浄機で除去すべき主な対象物は、以下の通りです。

• パーティクル（塵）
• 研磨剤のピッチ
• その他不純物

パーティクル（塵）

カメラ部品の製造ラインには、パーティクル（塵）や異物を取り除くプロセスが含まれています。パーティクルは設備周辺の人や物から発生するケースが多く、その塵・埃が作業着に付着して運び込まれるほか、洗浄剤に混入している場合もあります。

パーティクルには、洗浄剤や水に溶けない物質が含有しているケースもあることから、化学的作用での除去だけではなく、塵・埃をカメラ部品から遊離させる物理的作用で除去することも考える必要があります。

研磨剤のピッチ

レンズを磨く際には、ピッチと呼ばれる研磨剤を使用します。研磨用ピッチには、アスファルト系・ウッド系・レジン系など、多様な種類があり、対象とするレンズによって使い分けられています。カメラ部品の製造ラインでは、この研磨用ピッチの残存物もきれいに取り除かなければなりません。

※研磨用ピッチの種類については、前述の通り、複数あるため、それぞれに適した洗浄方法で除去していく必要があります。

光学機器における部品洗浄の製造工程に用いられる精密部品洗浄機

2024年7月30日に「光学レンズ 精密洗浄機」で検索してヒットした商品を上位から3つ紹介します。

多槽式自動超音波精密洗浄乾燥装置

引用元：マブチ・エスアンドティー公式HP
（https://www.mabuchist.co.jp/products/opt-sphere/cleaning-sphere/shinsandenshi.html）

マブチ・エスアンドティーの多槽式自動超音波精密洗浄乾燥装置は、同社が持つ光学・液晶分野の技術を応用した、高精度な自動洗浄機です。多機能・高効率で信頼性が高く、環境負荷軽減にも対応しています

光化学洗浄装置

8槽式多層膜前精密自動洗浄装置

引用元：株式会社セイワ・オプト公式HP
（http://www.seiwa-opt.com/other/chemical-wash.html）

セイワ・オプトの8槽式多層膜前精密自動洗浄装置は、一般硝材から摩耗度４００以上の軟硝材までに対応し、各種硝材による、超音波の自動出力コントロール機能を備えています。

ファイバーレーザー洗浄機

引用元：Directindustry公式HP
（https://www.directindustry.com/ja/prod/dxtech-cnc-machine-co-ltd/product-237059-2705245.html）

Directindustryのファイバーレーザー洗浄機は、化学洗浄方式と比較し、化学薬品や洗浄液を一切必要としません。無研磨・無ストレス・無消耗品などの多くの特徴から、様々な産業で利用されています。