多くの産業・製品にて採用されている基板は品質や信頼性が求められているからこそ、洗浄のニーズも高まっています。フラックス洗浄についてや実際に基板の製造工程で用いられている精密部品洗浄機を紹介します。
基板は、PCやスマートフォンをはじめとするあらゆる電子機器に実装されている重要な部品で、そのぶんデリケートです。特に注意すべきは、はんだ付け後にフラックス由来で、イオンや金属塩、有機物などの残渣からなる「フラックス残渣」です。マイグレーション、高周波特性の悪化、樹脂封止の不具合などの原因となり、基盤の品質を低下させるものです。近年では無洗浄ソルダペーストの性能が向上し、パソコンやマザーボードなどの一部製品で不要となっています。しかし、洗浄を怠るとその後の工程にて品質の低下やトラブル・アクシデントの原因となりかねないため、洗浄機は重要です。
基板洗浄機で除去すべき主な対象物は以下の通りです。
フラックス残渣とは、はんだ付け後に生成される燃えカスです。ロジン、未反応の活性剤、チクソ剤、金属塩が含まれています。フラックス残渣を放置すると、フラックス残渣の中に含まれている活性剤やロジンが金属を侵食します。腐食させるだけではなく、酸化被膜とフラックスの反応物質が空気中の水分を吸収するなどしてトラブルとなるおそれがあります。また、カスがあることでの接続不良や外観検査不良など物理的に障害を起こすリスクもあります。
ここでは2024年2月5日に「フラックス洗浄 装置」で検索してヒットした商品を上から3つ紹介します。
チップ下も見逃さない洗浄力、回路表面の浸水化で誘電特性の低下を回避します。鉛フリーはんだフラックスの洗浄も可能な高い洗浄性に加え、専用リンス液となるマークレスはリサイクルが可能です。環境に配慮した設計となっています。
低圧スプレー方式による水溶性フラックス洗浄を行うのが特徴。純水リサイクルシステムによるランニングコストの低減やワークの連続投入が可能なことから、BGAからCSPまでインラインタイプに適している洗浄装置です。
洗浄剤と各種洗浄機による洗浄システムです。数種類のロジン系フラックスに対して、安定した洗浄品質を得ており、省スペースかつ低コストでの導入が可能。顕微鏡による外観検査だけではなく、オメガメーターでの異音測定も用意されています。
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自動車部品の洗浄なら
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対象の 部品サイズ |
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使用する洗浄剤 |
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