精密部品洗浄機は工業用部品洗浄機や産業用部品洗浄機とも呼ばれ、精密部品の付着物を除去して清浄化する装置です。
IT関連や自動車・家電、医療関連といった業種を問わず部品製造現場に欠かせない存在で、半導体や液晶などの製造品質にも関わる重要な工程を担っています。
部品製造工場における精密部品洗浄機の役割や重要性、除去対象物などを具体的に説明するために、半導体関連、自動車関連、そして金型部品製造工場の3業界にフォーカス。
それぞれの要点をまとめつつ、用途に合う洗浄機を紹介しています。
ドラム式洗濯機にも通じる仕組みで、洗浄ドラムを回転させてワークを洗浄する方式。
ドラム1回転につきシャワー洗浄と浸漬・揺動洗浄、流水洗浄の異なる3方式で洗浄することで効果を高め、溶剤を使わずに水だけで脱脂洗浄ができる洗浄装置も登場しています。
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ベルトコンベアでワークを搬送しつつ、スプレー洗浄や水切り、乾燥といった工程を順に行う装置。
ピッチ搬送によってワークを一時停止させて、洗浄する向きを変えるといった機能があり、部品の形状などによる調整ができる機種があります。
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1台の精密部品洗浄機内にステーションと呼ばれる複数の仕切りスペースがあり、洗浄・水切り・乾燥の各工程を複数組み合わせてワークに反映することができるタイプ。
ワークは装置内のテーブルに載せて旋回する仕組みなので、ワークの搬入搬出が同じ位置になります。
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おすすめのインデックス式精密部品洗浄機
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洗浄機のタンクが1槽のみというシンプルな構造で、洗浄から水切りまでを同じスペースで実施します。
洗浄力の高さを求める工程よりは、中間工程で簡易的に切粉などを除去して次の工程の進めるといった用途で使用されます。
洗浄機に複数のタンクが並べられている洗浄機。ワークはロボットアームなどで搬送しながら、各タンクで洗浄や乾燥を行います。
スプレー洗浄・超音波洗浄・電解イオン水洗浄といった複数の洗浄方式を組み合わせて一元管理できるのが大きなメリットです。
精密部品洗浄機は導入する製造工場の用途や状況などによりオプションやカスタマイズでの対応が必要となるため、費用を知るためにはメーカーへの問い合わせから始めることになります。
見積もり前の重要な検証ともなるテスト洗浄についても調査しました。
精密部品の洗浄工程で用いる工業用の洗浄剤は、水系、準水系、溶剤系と性質の異なるさまざまな種類があります。
水系と呼ばれるのは水を主成分とする洗浄剤。
洗剤と同じようにpHによる分類があり、脱脂や切粉・ホコリ除去などの用途ではアルカリ性と中性が使われ、メッキ処理の前洗浄やスケール除去などの用途では酸性の水系洗浄剤が使われます。
水と有機溶媒との成分比率が約半々の洗浄剤が準水系。
アルコールやグリコールエーテルなどが有機溶媒の代表的なもので、油分溶解に強みを持つという点が大きな特徴です。
純水をリンス工程で使えることも準水系の優位性といえるでしょう。
主成分が有機溶媒の洗浄剤が溶剤系。
アルコール系・塩素系・フッ素系・臭素系といった溶剤系以外にも、イソパラフィン系・ノルマルパラフィン系といった炭化水素系に分類される洗浄剤もあります。
水系より洗浄後に乾燥させやすい特性があります。
工業用部品をしっかりと洗浄を行う事により、製造する製品の品質低下を防いだり、生産性が低下の防止につなげることができます。こちらでは、ゴムやねじなどさまざまな部品における洗浄について解説していきます。
工業ゴム製品にはさまざまな種類があり、非常に多くの用途で使用されています。しかしゴムには汚れがつきやすいという特性があることから、コンタミを発生させてしまう場合があります。このような問題を発生させないためにも、それぞれのゴムが持っている特性を知り、適した方法で洗浄を行う必要があるといえます。
製造現場では数多くのねじが使用されており、そのひとつひとつが機械を構成する上で非常な重要な役割を果たしています。ねじの製造工程においてはいくつもの過程を経る事になりますが、その中で加工油や切粉などが付着します。その後の製造工程に問題が発生しないよう、しっかりと部品の洗浄を行うことが重要です。
精密部品洗浄機の中には洗浄剤を使うことなく、水だけで高い洗浄力を発揮する機種があります。
シャワー洗浄、浸漬・揺動洗浄、流水洗浄を同時処理できるドラム式精密部品洗浄機なら、水だけで洗浄できるため環境負荷が少なく、洗浄液にかかるコストが抑えられる点が明確なメリットです。
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自動車部品の洗浄なら
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半導体部品の洗浄なら
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医療機器部品の洗浄なら
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特徴 |
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対象の 部品サイズ |
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対象部品 |
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使用する洗浄剤 |
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