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精密部品洗浄機の種類は?

目次

精密部品洗浄機には、さまざまな洗浄方式があります。

代表的な5つの方式の精密部品洗浄機について、詳しくまとめました。

ドラム式の精密部品洗浄機

特徴は?

ドラム式洗浄機

ドラム式の精密部品洗浄機がワークを洗浄する基本的メカニズムは、ドラム式洗濯機と同様、回転するドラム装置の内部で洗浄や乾燥を行います。

洗浄ドラムと乾燥ドラムはそれぞれ独立していて、溶剤を使わず水だけで洗浄できる機種もあります。

メリット・デメリットは?

ドラム式精密部品洗浄機の中には、1回転の中でシャワー洗浄と浸漬・揺動洗浄、流水洗浄を同時にできるなど、素早く高い洗浄力を実現できる機種もあるのがメリット。

一方、ドラム内部は曲面になっているため、回転中にワークの端はドラムと接触します。ワーク同士の接触がある点も、部品の特性によってはデメリットとなり得るでしょう。

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コンベア式の精密部品洗浄機

特徴は?

コンベア式洗浄機

コンベアでワークを搬送しながら、上からのスプレーによる洗浄と、水切りや乾燥までの工程を進行。洗浄は多層化されているのが一般的で、連続処理が可能なネットコンベアと、ピッチ送り搬送と呼ばれ治具を使う1個流しとに、ワークの搬送方法が大別されます。

メリット・デメリットは?

治具を使うコンベア式精密部品洗浄機は、ピッチ搬送でワークを都度停止させて向きを変えるなど、より丁寧な洗浄ができる強みがあります。洗浄ノズルを切り替えることで効率化アップも期待できます。

ただし、洗浄ノズルからの噴射角度やコンベアの停止精度など、洗浄機の高い動作制御が求められます。部品を治具に入れる手間が発生する点もデメリットと言えるでしょう。

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インデックス式の精密部品洗浄機

特徴は?

インデックス式洗浄機

洗浄・水切り・乾燥といった工程及びその方法を複数組み合わせられるのが、インデックス式精密部品洗浄機の特徴。機種によりステーション数は異なりますが、治具を利用した1個流しによりワークを搬送、ギヤやプーリーといった部品の洗浄に使われています。

メリット・デメリットは?

複数の洗浄工程を1台の精密部品洗浄機で完結できますし、洗浄にしろ水切りにしろ、インデックス式はバッチ式よりも高い効果が期待できます。ワークは同じ箇所から投入と取出の両方ができるため、作業範囲がコンパクトになるのもメリットです。

なお、インデックス式のスペックを十分に発揮させるには当該ワークの専用治具が必要となるなど、カスタマイズをするケースも珍しくありません。

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バッチ式の精密部品洗浄機

特徴は?

バッチ式(単槽式)

洗浄のためのタンクが1槽だけで、複数のワークを入れて、水切りまでを行うのがバッチ式精密部品洗浄機。洗浄は浸漬で、水切りはエアブローなどによります。部品製造の途中工程で簡易的な洗浄用途で使われるケースが多いのも特徴です。

メリット・デメリットは?

タンクが1槽だけのため、ほかの方式の精密部品洗浄機と比べると筐体はコンパクトで、省スペース化が可能。導入コストも比較的抑えることができるといった点がバッチ式のメリットです。

一方、水切り機能があるといっても簡易なもので、ワークを乾燥させるには別途装置が必要となる点はデメリットといえます。

ラインバッチ式の精密部品洗浄機

特徴は?

ラインバッチ式(多槽式)

ワークを入れたカゴをライン上で移動させて、複数の工程ごとに昇降・横行させてそれぞれの洗浄や乾燥などを行うのがラインバッチ式。スプレー洗浄だけでなく超音波洗浄や電解イオン水洗浄を組み合わせることで、精密バルブのウォーターマーク対策などにも対応できる機種があります。

メリット・デメリットは?

形状が複雑なワークの洗浄で、カゴの向きを変えたり洗浄液に浸漬させたりといった異なる洗浄方法を施すことで、洗浄の精度を高められるのがラインバッチ式の大きなメリット。

ただし、設置面積が大きくなる点や、複数の洗浄工程を通すことによって洗浄時間が長めになる点はデメリットにもなり得ます。

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その他の精密部品洗浄機

特徴は?

上で触れた5つ以外にもドライアイス式やモジュール式といった異なる方式の精密部品洗浄機があります。ドライアイス式は、ワークにドライアイスを噴射して熱収縮させ、付着物をドライアイスとともに剥離するという仕組み。モジュール式は、洗浄・乾燥・搬送といった機能を個別モジュール化して、用途に応じて工程を組み合わせられる精密部品洗浄機です。

メリット・デメリットは?

ドライアイス式は金型洗浄に利用されるケースが多く、母材をキズづけずに洗浄できるメリットがある反面、作業時間の長さや手間がボトルネック工程となる可能性もあります。

モジュール式は用途に合わせた洗浄工程を都度セッティングできるという点がメリットですが、設置面積が広い点はデメリットにもなり得ます。

ドライアイス式の洗浄機
についてもっと見る

モジュール式の洗浄機
についてもっと見る

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自動車・半導体・医療機器
特殊な素材や形に適した洗浄ができる
精密部品洗浄機3選

▼左右にスクロールできます▼

自動車部品の洗浄なら
金属脱脂に対応した洗浄機

VORTENRYU
(平出精密)

VORTENRYUインラインスパイラル洗浄機

引用元:平出精密公式HP(https://www.hiraide.co.jp/vortenryu/index.html)

半導体部品の洗浄なら
フラックス残渣に対応した洗浄機

電子基板用自動5槽式超音波洗浄装置
(北村製作所)

電子基板用自動5槽式超音波洗浄装置

引用元:北村製作所公式HP(https://www.kitamurass.co.jp/seihin/sangyosenjosochi/choompasenjoki/automatic_fivetanktype_cleanmachine/)

医療機器部品の洗浄なら
衛生面に優れた洗浄機

揺動2槽式超音波+シャワー洗浄装置
(日本アレックス)

揺動2槽式超音波+シャワー洗浄装置

引用元:日本アレックス公式HP(https://www.nalex.co.jp/products/cleaner/apparatus/usandshower/)

特徴
  • 自動車金属部品の脱脂洗浄の実績が多数
  • 洗浄スピード「1個/約2秒」前工程の洗浄にも対応できる
  • 5槽の超音波洗浄を経て、フラックス残渣を徹底除去
  • 準水系、水溶系、フッ素系といった洗浄剤を組み合わせ、様々な半導体部品の条件に対応が可能
  • 超音波洗浄、シャワー洗浄の二段階洗浄
  • ポンプ/フィルターにより常時液循環でクリーンな槽内を維持
対象の
部品サイズ
  • 5㎜x5㎜~90㎜x90㎜

記載なし

記載なし

対象部品
  • プレス部品
  • 鍛造部品
  • 切削部品

記載なし

記載なし

使用する洗浄剤
  • 水(洗浄剤不要)
  • 準水系洗浄剤
  • 水溶性洗浄剤
  • フッ素系溶剤

記載なし

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